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文旦☆

Posted on 2013年5月29日  by hidamari

ひだまり調剤薬局河野覚治郎です。こんばんわ!!

先日実家から『とさ文旦』が送られてきました。

これがすごくおいしいので何個でも食べれそうです(#^.^#)

さて今日はその文旦など柑橘系とお薬の相互作用についてです。

私の父はコニール錠4mgというお薬を飲んでいます。

こちらはCa拮抗薬というお薬で血管を拡張させることにより血圧を低下させます。

このCa拮抗薬は種類がたくさんありますが、

現在高血圧治療でよく使われている降圧薬の1つです。

ノルバスク、アダラートなどご存知の方多いのではないでしょうか!

このCa拮抗薬を飲むにあたって薬局で必ず聞く言葉が

『このお薬を服用中はグレープフルーツジュースは摂らないようにしてください』です。

Ca拮抗薬とグレープフルーツを一緒に摂ると体の中でCa拮抗薬の代謝が弱くなります。

すると体の中のお薬が多くなってしまい血圧が急激に下がり、

ひどい場合はふらふらして転倒してしまったり、気を失ったりする可能性があります。

当薬局でも必ず愛好品としての摂取の有無・今後の注意点として説明いたします。

ただこの説明だけだとグレープフルーツだけダメなのかな?と思ってしまいますね。

実は柑橘類の中で①摂って大丈夫なもの ②摂ってはいけないもの があります。

全部がダメというわけではなく、影響が少ないものに関しては食べることができます。

その分類としては↓↓

①食べても大丈夫なもの(影響が少ない)

温州ミカン・いよかん・デコポン・レモン・カボス など

(レモン・日向夏は皮は摂らないこと!)

②食べたらダメなもの(影響が大きい)

グレープフルーツ・スイーティー・ざぼん・だいだい・文旦・甘夏 など

こういった形に分類されています。

細かくは他にもありますので、気になる場合は薬局までご連絡ください。

他によくある質問としまして

Q1.グレープフルーツジュースがダメでも果実は大丈夫なの?

A.どちらも良くありません。

Q2.薬との時間をあければ摂って大丈夫?

A.グレープフルーツ摂取後、その影響が戻るのに3~4日かかるといわれています。

血圧の薬は1日1~2回毎日の服用が多いので、やはり摂らないほう良いです。

以前まではノルバスク錠5mgだったら影響が少ないので大丈夫だと思われていましたが、

その後グレープフルーツを摂取したことによる低血圧などの報告があったため、

今は摂取しないようお伝えしています。

今日はCa拮抗薬と柑橘類の相互作用についてでした!!

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